Atoms or Bits
2004/12/06
久しぶりに手を動かす作業をした
毎日料理で手は動かしてはいるけれど
それとはちがう作業
手はすごいなと、しみじみ感じた
道具を使って、ものを作る
世界には、そうやって作られたものが
あふれている
コンピューターばかりに向かっていると
そんなことを忘れてしまいがちになる
そこでもBitsを組み替えて
世界の再構築は行われているのだろうけれど
とらわれる
2004/12/04
何かに心をとらわれる事があって
それを忘れるために別の何かに
一生懸命になることがある
けれど心は結局とらわれたままだということに
ふとした瞬間に気がつく
とらわれた気持ちは
自分では解き放つ事は出来ないのか
それとも
自分でしか解き放つ事は出来ないのか
今夜は12月なのになまぬるい嵐の夜
西の海
2004/12/03
ずっと籠りっぱなしだったという
わけでもなかったのだけれど
久しぶりに海に行く
風が強かったので
いつもより強く、潮風のにおいがする
雲の向こうから射す、午後の陽光を見ながら
そういえばあのときも
海は西にあって、いつも
夕陽を受けて輝いていたことを
思い出した
大切なもの
2004/11/29
大切だと思いこんでいるものを
失うまいとして
知らず知らずのうちに
本当に大切なものを
失ってしまうのかもしれない
自分にとって
本当に大切なものは
何だろうか
それは、自分の
目には見えているのだろうか
二つのトンネル
2004/11/18
原付バイクで駅から走って帰る夜
山寄りのルートをとると、家へ帰るまでに
トンネルを二つ抜ける
一つ目を抜けると、いつも気温が変わって
少しだけ、肌寒くなる。
二つ目を抜けると、「気」が変わる
行政区分が変わり、自分の住む町の看板が見える
なぜかほっとして
肌寒さは少し和らぐ
新譜
2004/11/11
調べてみたら
1985年から、新譜が出ると
必ず買っていた、アーティスト
19年前に買っていた頃は
LPレコードだった
日本にいなくて、人に頼んだり
海外のWebサイトから輸入版として
買ったこともあった
新しいアルバムを、CDプレーヤーの
トレイに入れる
音が出る前の、わくわくする瞬間は
ずっと変わらない
code46
2004/10/28
悲しい映画だった
けれど絶望の中にあってなお向けられる
あのまなざしの強さは
どこからくるのか
その思いが深ければ深いほど
悲しみも深くなり
そこから強さが得られるのだろうか
祈りすら奪われそうな状況の中で
天高く光る、断食月の満月を
満員電車の中から見上げながら
永遠に向かって
祈るしかないこともあるのだ