contact of the day

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September 2004

code46

2004/10/28

悲しい映画だった
けれど絶望の中にあってなお向けられる
あのまなざしの強さは
どこからくるのか
その思いが深ければ深いほど
悲しみも深くなり
そこから強さが得られるのだろうか
祈りすら奪われそうな状況の中で

天高く光る、断食月の満月を
満員電車の中から見上げながら
永遠に向かって
祈るしかないこともあるのだ

組み合わせ

2004/10/21

駅に帰り着いて
今日は月がきれいだから
海沿いの道を走ろう
なんて考えて、原付バイクで家に向かう
天と地と海の組み合わせ
色と風と音の組み合わせ
いろいろな要素がくみ合わさって
そうして思いもよらなかった
風景が見えたりする
それはその時、その瞬間しか見られない
風は冷たくなってきたけれど
海は変わらず美しい

野分吹く夜

2004/10/20

台風23号の上陸中
ふと虫の音が聞こえたので、窓を開けたら
雨はやんでいて、秋の虫が鳴いている
速く流れる雲の間から、星も見えている
なまぬるい南国の空気を感じた
大きな力の前に無力なのは、皆同じだろうけれど
嵐の夜のつかの間に、何を思って鳴き始めたのだろう

雨降りの午後

2004/10/19

雨降りの午後
大家さんからお茶に呼ばれた
彼女は古代中国の太公望の話をしたり
台風で屋根のトタンが飛んだ話をしたり
読書が好きだけれど、本を読んでいると作品が作れない
という話をしたりした
彼女は絵を描いている
まだまだやるぞと
佐川急便で届いたサプリメントに
とてもうれしそうだった
僕はここに移り住んでから過ぎた
一年という時間のことを考えた
雨降りの午後。

ラマダン

2004/10/15

昨日は日食だった
実をいうと、その瞬間をすっかり忘れていて
気がついたら終わっていたのだった。
空を見上げて、きっとこの曇り空だし
見られなかったに違いない、、、
なんて都合のいいことを思いながら
1999年の皆既日食の盛り上がりを
懐かしく思い出す
明日はそのメンバーと
久しぶりに逢う日
かの地では断食月が始まった

2004/10/09

台風の目に入った
風も雨も止まって、空が明るくなった
空気は生暖かくなった
遠くの空は、不気味な色をしていた
海に行ってみたら、吹き始めた暴風で
波が、いつもと違う方向に向かっている
そっちにきっと台風の中心があるのだ。
嵐は、まるでなにかを
こらしめにやってきたみたいに見えた。

非常識

2004/10/08

常識を知ってることと
常識的であることとは
違うという、話になった

常識的に生きることが
なかなか出来ない
ヒトたちの会話

地震

2004/10/07

静かな秋の夜、地震があって、結構揺れた。
インターネットで調べてみたら、わずか2分後に
震源地だとか、強さだとか、情報がアップされた
余震はあるのだろうかという不安を
落ち着けてくれたのは
何事もなかったように鳴き続ける
秋の虫の音だった。

なつかしいにおい

2004/10/05

スーパーで、バジルとkiriチーズを買った
ジョルダンでよく作っていたサラダを作ろうと思ったのだ
袋に入ったバジルからいい香りがこぼれてくる
雨降りの住宅街の帰り道
キンモクセイのにおいに立ち止まった
傘さしていても、においですぐにわかる
小さい頃、家にはキンモクセイの大きな木があった
なつかしいにおいに包まれた
雨の夜だった

新米

2004/10/02

米がうまい
数日前から新米を鍋で炊いて食べている
ほんとうにうまい
ご飯だけでうまいのだ
おかげで、この数日間
おかずの事をあまり考えていない