contact of the day

April 2005

March 2005

February 2005

窓際の座席

2005/03/25

風は冬のように
日差しは春のように
晴れ渡った日だったので
対面座席の窓側に座って
取り出した文庫本も読まずに
過ぎてゆく、モクレンの花や、光る朝の雲を
いつまでも眺めた

帰り道も窓側の座席
通り過ぎるビルの灯りと影の隙間
別の世界から届く
まんまるで、見事な満月の光

鎌倉

2005/03/21

休日の鎌倉
猫がのんびり集う
静かなお寺と
住宅街の中にある
おいしいラーメン屋
なつかしい味の
あんドーナツ
雑踏を離れて
見つけた物ばかり

シンクロニシティー

2005/03/20

とてもおもしろい小説を読み終えた
同じ作者の別の作品を読みたくなったので
初めて町立図書館へ行く

帰り道で寄った初めて行く床屋では
家でよく聴くJAZZのナンバー
As time gose by がかかる。

気分よく髪を切ってもらって
家への帰り道ですれ違った
少年の呼ぶ犬の名前は
読み終えた小説に出てくる
旧東ドイツのスパイと同じ名前

ウグイス

2005/03/18

うぐいすが2日ほど前から鳴き初めた
いよいよだ
季節を知らせる音色が
身近にあることをありがたく思う

そして今年も同じ季節がやってきたことを知り
けれど一年前とは何一つ同じではないこと知る

寒の戻り

2005/03/13

寒が戻って
雪が降っている
寒くて冷たい日曜日
あちこちで咲いている
梅の花が
こんな日に
美しく見える

インターナショナル

2005/03/12

なぜだかわからないけれど
横浜の伊勢佐木町あたりが
けっこう気に入っている
決して美しくておしゃれな街ではない
けれど「元町」や「みなとみらい」にはない
雑多で、俗な感じは
なぜかほっとしてしまう
ハンブルグ辺りを思い出しながら
ネオンと片言の日本語の中を歩いて
お気に入りの中華料理店に向かう

並木道

2005/03/08

桜の並木を毎日見ている
もちろん、まだつぼみも膨らんでいない
冬の桜だ
澄んだ青空に向かって
伸びた枝を見ながら
春を想像する

SWAN

2005/03/07

マシュー・ボーンのSWANLAKEを観る
SWANと王子はどうして惹かれ合ったのだろうか
お互いに自分にないものを持っていたからなのか
似ているところに惹かれるのではなくて
似ていないから惹かれ合うのか
けれど何かを欠いた孤独感を持つという点では
二人は似ているのかもしれない

インフルエンザ(疑)

2005/03/01

熱が出ると何度も何度も体温を測ってしまう
他にやることもないし
久しぶりの高熱
7度5分、8度、8度5分、9度、9度5分
0.5度刻み、その体の変化に
人間の体はまったくもって
細かく温度調整されているのだなと
感じ入る

−10度の冬も、40度の夏も
元気に耐えられても
体内の温度が2、3度上がるだけで
元気どころではなくなる

産まれてから死ぬまで
この微妙な温度を維持し続けるのだと思い
命の神秘に気がつく
もうろうとした頭