contact of the day

February 2011

January 2011

December 2010

「人は言葉にするより多くのものを知ることが出来る」

2011/01/27

マイケル・ポランニーの著書を読んでいる

言葉から得られるもの
メディアから得られるもの
それは世界のほんの一部分で

コンテキストで満ち溢れている世界へ
たどり着く道は、そこにはない

その場で、その世界に身をおくことでしか
得られないものがある

自転車に乗ることを覚えた日のように
世界が違って見える日

インダス川のほとり

2011/01/26

先の洪水で大きな被害をもたらした
インダス川

何事もなかったように、今日
泥色の川面はゆったりと流れている
恵みを与えもすれば、命を奪いもする
そんな途方も無い大きな存在があることを
川の流れは教えてくれる

出張中

2011/01/19

出張中、仕事の合間を縫って街に出る
ホコリまみれのHyderabadの街角で
インダス川から上がった魚をさばくおじさん
次から次へとやってくるお客へ
その場で揚げたり、焼いたりして売っている

自分の足で一歩を踏み出さなければ見えてこない
くらくらするような現実感

リキシャに乗って

2011/01/10

南の大都市、カラチ
3輪オートのタクシーに乗って繁華街に出かける
排気ガスの充満する通りは
人と車とバイクで溢れ大渋滞
クラクションの音は途切れることなく
信号無視も逆走も普通のこと

こんな日常が非日常に感じられるほど
世界が遠く分け隔てられていることに気がつく

リアルな喉の痛みのシグナル

暴力の連鎖

2011/01/05

加害者を責めることと
被害者に寄り添うことは
同じことではない

被害者に寄り添うことを忘れて
加害者を責めるのは容易い

暴力的な行いには
想像力は必要とされないし
考えることも必要とされない

弱いものに寄り添うためには
想像力も必要だし
考えることも必要だ

そのことを忘れないようにしたい

No problem

2011/01/04

「問題ない?」という問いの答えを
ちゃんと得ることは案外難しい
問題を問題と認識していないかぎり
誰もが「問題ない」と答えるから
いっそ、「実は問題が、、」
という答えの方が
ありがたかったりする

問いかけの前に自問すべきは
問題の有無ではなく
問題意識の違いがあるかどうかなのだ

GIFT

2011/01/01

自分が誰かからもらった贈り物は
贈り物の形で誰かに返したい
もらった相手にいつも返せるとは限らないから
贈りかえす誰かが贈った誰かである必要はきっとない
贈りかえす物が贈られた物である必要もない

そんなふうに廻り巡って
誰かからの贈り物が今日も届く

暖かい冬の日差しと
八百屋で買ってきた寒咲きの菜の花を見ながら
そんな世界のことを想像するのは
悪くない