contact of the day

被害者が、それ以上の
社会的な被害者になりませんように

加害者が、いつの間にか
社会的な被害者になりませんように

無関心や無自覚のために

もうこれ以上
被害者が増えるのはたくさんなので

あの日から始まった夢が
今だに覚めないような気分だけれど
これは夢ではないから
覚めることはないのだろう

決して覚めることがないということを
受け入れられたらその先で
もう一度夢を見られるのだろうか

庭のビワの木に
たくさんの実がなった

成長力がすごくて
枝を頻繁に落としているのだけれど
それでも昨年よりもずいぶんと多くの
実がなった

今年は鳥に食べられる前にしっかり収穫
ジャムにしようと下ごしらえしていたら
大変な量があることに気がついた

しばらくはビワの皮むき、種取り
ジャム作りの毎日が続きそうだ

美味しくできたら日本へのお土産にします

10日ほど遅れて気がついたのだが
contact of the dayを初めて
10年が経っていた

10年の間には
いろいろなことがある

想像したようなことはおこらずに
想像もしないことがおこったりする

変わったこともあれば
変わらないこともある

そんなふうにして
いつか次の10年も過ぎるのだろう

10年前のcontactへ
ここまで来ました

10年後のcontactへ
まだここにいます

イスラマバードは花の季節

福島でつい2年前に農業を始めた
友達からのメールに

「もうここで作った野菜を誰かに食べてもらいたくないかな」

ほんとうに悲しい

こんなに
大変なことになってしまって
それでも
今ほど
日本の未来が
明るく感じる時はないようにも
思える

当たり前のようにできていたことが
できなくなったり
ずっとできなかったことが
できるようになっていたり

そうやって、長い時間のうちに
変わってゆく

できなくなったことには
自覚的だけど
いつの間にかできるようになったことには
案外無自覚なことも多い

日本から遠く離れても
発売日にYumingの新譜を聴けるほど
世界はとても便利になった

それでも

その場にいなければ得られないものも
その場にいないからこそ得られるものも
どちらもたくさんあるはずで

今自分が日本に居ないことで
得られるものもあれば
損なわれるものもあるのだと思う