contact of the day

back to joruten TOP

凍りそうな月

2006/01/05

日常に戻ることが
ずいぶんと憂鬱に感じた1月5日の朝
けれど家に帰るころには
いつもとかわらぬ気分で
冷たい風に当たりながら
バイクを走らせる
あの憂鬱は、遮断されたのか
それとも何かにすり変わったのか
三日月を過ぎた月も
凍るような寒い夜

一年の計

2006/01/01

しばらくcontactが止まっていたのは
生活が変化したから
あいかわらず
のんびりとしたところに
住んではいるのだけれど
あまりのんびりと暮らしていなかった

今年は
どんなふうに暮らそうか
まだ決めていない
一月一日

抜歯の日

2005/09/27

30年以上身体の一部だった
最後の親不知を今日抜いた
せめてここに記録しておこう
真横になって生えていて
少し頭を覗かせているだけだから
これは難しい方から数えて
50人中2、3番目ですと
親切な歯医者さんは言った
手術は15分ぐらいで終わったが
闘っているような15分だった
ぽっかりと穴があいて
とても痛い
この痛みは、30年以上身体の一部だったものが
引き裂かれてしまった痛みでもあるのだろう

かみあわせ

2005/09/21

昨夜カーテンを閉めて寝たせいか
起きたらいつもの起床時間をとっくに回っていた
慌てて準備をして、いつもより一本遅い電車に乗る
なぜか目の前の席だけが空かず、座れそうで座れない
長距離通勤の電車
いつものカフェはなぜか長蛇の列
今日は時間がないので持ち帰りのコーヒーを頼むと
今ドリップしているから時間がかかると言われあきらめる

はぐるまは一度ずれるとなかなかうまくかみ合わない
今日中にかみ合わせはもどるだろうか

ペンギン

2005/09/13

フランス映画「皇帝ペンギン」を見た
厳しいけれど、シンプルな世界に住む
2足歩行する動物の映像を見ていると
なんだかSF映画を見ているような気になってきた
けれどそれは、今現実におなじこの地球上に
存在する世界なのだと考えると
自然の造形の奥深さと
人の想像力の至らなさを感じた
この海は、あの海にも繋がっているのだ

夏の終わり

2005/09/11

今年の夏はとても夏らしかったと思う
海にも何度か泳ぎにいったし
けっこう大変な夏休みの宿題もあった
僕の住んでいる場所は、都会ではないのだけれど
毎日都会との往復をしていると、かえって季節感を
繰り返し感じられるような気がする
朝早く、海水浴に向かう人たちと、通勤電車に乗るために
駅ですれ違うのは、初めての不思議な経験だった

近頃、家に向かう山中の坂道には
無数の蝉の死骸が目につくようになって
梅雨明けのある日、突然始まった蝉時雨は
もうすぐ終わろうとしている
先週は七輪でさんまを焼いて食べた
終わりは始まり、来年の夏はどんなことをしているのだろう

ハチに刺される自然

2005/06/29

夜中に「痛えっ」と目が覚めた
足首をハチが刺していた(たぶん)
足を振ったら、ハチはぽーんと離れた
痛いなーと思いながら、眠たいので寝た

寝室は日当たりがいいので、昼間窓を開けて
布団を干していたときに紛れ込んだのだろうか
そうでなくても隙間だらけの家なので
夜に入ってきたのかもしれない
山に近いから虫やら小動物が多いのだ
そんなことを考えながら、はれて痛い足首を
28度に設定された昼間のオフィスでさすっていたら
夜中にハチに刺された自分が
とてもおかしくなってきた

夢の中

2005/06/14

大阪に通う週末も
リヨンでのパフォーマンスも
星つきレストランでの和装の食事も
夢のように過ぎ去って
いつも見ている沖から
自分の住む町を見ながら釣りをしたり
釣った魚と買った魚を
ひたすら食べつづける週末の午後があり
今日は仕事で同時に話すのを見る
ワシントンとスリランカと
バングラディシュとパプアニューギニア
いつまでたっても
夢は終わらない