contact of the day

一年前のことを考える
自分はどこにいただろうか
何を考えて、どんな年の越し方をしていたのだろうか
２年前は、５年前は、１０年前は、、、
そして今日のことも
いつか思い出すことになるのだろうか

朝：葉山コロッケ／逗子駅ホーム
昼：パキスタンカレー／ガンダーラ（銀座）
おやつ：ラ・マレード茶屋のスワンシュー／友人宅
夜：フレンチのコース／Cote d 'Azur Mikuni's（横浜）
深夜：緑茶／chano-ma（赤レンガ倉庫）

久しぶりに動けないほどお腹いっぱいになった
おいしいものを食べる幸せを満喫した一日
明日は蕎麦だ

空気がキンと、寒い冬になった。
駅に向かう途中、
普段は息を止めたくなるような
排気ガスの充満するトンネル。
今朝はなぜか
焼き上がりの時間と、風の向きのおかげで
焼きたてのパンの幸せなにおいが
トンネルの中を流れていた。

たまたま見たテレビ番組で、
ジョンレノンの「imagne」をオノヨーコが歌っていた
普段はテレビを見ないのだけれど
見てよかったなとその時は思った
コンサート会場で
大勢のミュージシャンに囲まれて
最愛の人の歌を歌う、彼女の姿をみていたら
感動して涙が出そうになった

新しいCDを買ったので、久しぶりに
プレーヤーとヘッドフォンを持って電車に乗った。
街はクリスマス。
僕は、映像監督のように
音楽に合わせて、まばたきでカットを変えながら
電車の中や、外を見ていた。
いろんな乗客の、いろんなストーリーを考えながら。

言葉のメッセージの中にも
言葉ではないメッセージが
たくさん隠れているのだと思う。
キャッチできるかどうか
トレジャーハントに
必要なのは、想像力だけ。

たった一年前
戦争が起こるのか、起こって欲しくない、
起こらざるを得ない、起こしたくない、、、
いろいろな議論や、行動や、善意や、悪意や
そんな世界が動く音を
僕は戦争が起ころうとする国の隣で聴いていた
今は
戦争に参加するのか、参加してほしくない、
参加せざるを得ない、参加したくない、、、
そうやって自分の国が動く音を、
僕はその国にいて、聴いているというのに

逗子の駅前にあるとても小さなカレー屋
カウンターに５つの座席、夜は飲み屋になるらしい
時間が２０年ぐらい止まっていると思わせるような店内
「竹内まりあ」の「Longtime Favorite」という
新しくて懐かしいアルバムの曲が、奥から流れていた。
おなじアルバムを家でも聴いていたので
妙に落ちついた気分になりながら
キーマカレーを食べた。

風邪でぼぉっとした頭で
日の暮れた海岸を散歩した
風は無く、空は澄み切っているけれど
いつもより波が高い
波に濡れた固い砂の上を歩きながら
いろんなことを思い出して
いろんな気持ちになった
頭はもっとぼぉっとなった

古い家は、隙間から風は入るし
ファンヒーターでも部屋はなかなか暖まらない
ミノムシみたいに布団にくるまって寝ている
感じているのは寒さではなく、冬なのだ。

雨の日、スクーターに乗れなかったので
久しぶりに歩いた。
紅葉の終わりかけた山々がグレーの雨にけむる風景は
思いのほか美しかった。

京都に立ち寄った。
３５円のとうふやのコロッケ
いつも並んでいる「ふたば」の豆餅
「川越」の大学芋の腰の曲がったおじいちゃん
学生の時と何も変わらず同じだった
変わらないということが最良の価値ということだってある。
相変わらずのひるごはんを相変わらずの「ほんやら洞」で食べ
とびきりおいしいというわけでもないコーヒーを飲みながら
ぬるま湯のような時間にどっぷりと浸っていた。

映画「ロードオブザリング」の第２部。
ずっと待っていたロングバージョンのDVDを買った。
メーキングがとても面白くて、丸一日かけて観てしまった。
何よりも感動したのは、伝わってくる作り手たちの熱意。
いい作品にめぐりあうということは
観る側にも、作る側にも
同じように幸運な出来事なのかもしれないと思った。

歩いている間にはいろんなことを考える
歩く速度はきっと思考の速度なのだ。
とはいえ、歩いてばかりはいられないと
時間の節約のために、歩かずに乗り物に乗る。
そこで得ることのできた時間のために
失った時間もあるのだ。

久しぶりにプールに行った。
どうも水とのなじみ方がいつもと違う。
生活に少し変化があったからだろうか、、
体の組成が微妙に変わったのかな、、
歩かないでスクーターで来たからか、、
などと水の中で考えながら
コースに誰もいなかったので
いつもよりたくさん泳いだ。

今日は快晴
初めてスクーターに乗って走る。
自転車でも、車でもない、乗り物
流れる空気と景色
３時間半かけてやっと家までたどり着いたのに
もう明日はどこに行こうかなと考えている。

自分のものではない他人の悲しみや苦しみを
想像することは大事なことだ。
そしてその悲しみや苦しみを憎しみにつなげないためにも
想像するのは大事なことだ。
そのためには
悲しみや苦しみでもがいた経験が必要なのだろうか？
生身の他人というのは
そんなに簡単に憎めるものではないと思うのだ。