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人生フルーツ

2017/01/28

スーパーの棚から
高くても土のついたネギを
選びながら
選択は毎日のようにそこにあることに気がつく
人生は小さな選択を積み重ねていくこと
そして細やかな日常の所作の中に
美しさが宿るのだ

この世界の片隅に

2016/12/31

戦争になれば僕らは
戦艦に乗せられるわけでもなく
戦闘機で飛ばされるわけでもない

こんなにも
この映画に惹かれるのは

洗濯物を干したり
晩御飯のことを考えたり
昨日のような今日を、明日も続けなければならない
自分の姿があるからなのだ

冬の終わり

2016/03/20

花を咲かせた暖かい日差しは長くは続かず
次の日には冷たい雨が降る
そんなふうして少しずつ
この国でも季節が進んで行く

オセローが憎い

2016/03/17

ユーゴスラビアシアターで
シェークスピアのOthelloを観る

セルビア語が全くわからないのに
最後まで飽きずに見ることができて
シェークスピアは作品が言語みたいなものなのだなあと
つくづく思った

そんな中で
唯一、耳が捕まえられた言葉は
「オセローが憎い」だった

桜の頃

2016/03/11

ベオグラードでは3月に入ると
花が咲き始める
コブシみたいなのや
梅っぽいのや、桜みたいな花が
あちこちで咲いている
一度に咲く、ソメイヨシノみたいなのはないけれど
角を曲がると
見事に咲き誇った大木に遭遇するなんてこともよくある

あまり足を止めて見ている人はいないけれど
はらはら落ちる花びらの中を
心なしか軽い足取りで歩いているようにみえる

初雪

2015/11/27

昨夜の冷たい雨は
雪に変わって
遅めの冬が到来した

Blue Moon

2015/08/01

スコットランドらしい天気のおかげで
昨夜の月見は流れてしまったのだが

早起きしたら
涼しく晴れ渡った東の空に
満月が見えた

もう8月なので
Blue Moonとは言えないのかもしれないけれど

No excuse

2015/06/24

過去を振り返って
あの時の未熟さを
悔やんだり正当化するのでなく

一歩下がって
今という額縁の
外にあるものが
見れたらよいなと思う

梅雨空の日に

2015/06/17

こんなにも
たくさんのものを
授かっているのだから

誰も受け取るものがいなくても
贈り続けなければならないのだ

春がきた(食卓)

2015/05/06

フキノトウは味噌に
ウドは和え物に
こごみとタラの芽は天ぷらに
食卓にも春がくる