パッシブな一年
2021/02/28
あれから大きく状況は変わらないまま
一年以上が過ぎた
環境の変化にアクティブに対応するのは難しい
負荷を軽減するために
別の負荷が生み出される
負荷の総量はいつまでも減じることはないのだろうか
出番
2021/02/23
1999年のレンジローバーは
走行距離が22万キロを超えて
まだなお、雪の中に佇んで
次の出番を待っている
あちこち傷んで
弱くなっているとこもあるけれど
エンジンはぶるるんと
いい音で鳴るのだ
ブルーフレイム
2020/12/24
1995年、ジョルダンの首都アンマンのダウンタウンにあった
通称「泥棒横丁」という小汚い通りで
中古品の石油ストーブを買った
相変わらず芯の上げ下げはほとんどできなくて
当時教わったとおりに消火はストーブごと
さっと上に持ち上げて、勢いで消している
そんなアラジンのブルーフレイムは
今日も青く暖かい

罠
2020/12/23
「買い換えた方が安く付く」
その言葉を耳にするたび
何か大きな罠に嵌ってしまった
気がしてならないのだ
First Blood (1982)
2020/11/24
力に対して力であらがうことは
不治の病のように
現在まで連綿と続いてる
争いは今も終わらない
しいたけ
2020/11/16
しいたけが大好きだからと言って
しいたけが嫌いで食べられない人を
受け入れられないことなんてあるのだろうか
しいたけと思想信条は
何がどう違うのだろうか
観賞
2020/11/15
落語と浪曲を観て笑った翌日に
シェークスピアを観てゾッとする
芸術の秋、観たい映画もあるけれど
この余韻が消えないように
別の日に観ることにする
追悼
2020/11/14
隣に座る先生に
ニュートリノというのは頭の中では
どんなふうに具象化されているのか
訊いてみたことがあった
明確な答えは返ってこなかった
つまりそれが答えだったのかもしれない
今頃はきっと
ニュートリノのように
こちらからは見えない世界で
静かに微笑んでいるのかも
ご冥福をお祈りします