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不条理

2020/04/11

不条理なことは度々起こる
それは2011年にも起こっていたことなのだ
それまでの日常がもう訪れなくなることに
耐えることは辛いかもしれないけれど
そんな状況を抱え込んで
新しい日々を始め、続けるという覚悟

そしてまた不条理なことは起こり
覚悟を決める日はやってくる

春分

2020/03/20

降る雪を眺めながら
雨だれの音を聴く
冬の景色に
春の音

interdisciplinary

2020/03/13

科学といっても
社会科学もあれば自然科学もある
そのなかには医学もあれば化学の社会学も、政治学も、経済学もある
科学的視点というのは
いったいなんだろう

カメラを止めて

2020/03/11

ラジオで黙祷が中継されていた
サイレンの音とともに
一人静かに目を瞑ったら
シャッター音が響き渡るのが聴こえてきて
悲しい気持ちになった

アンクルサムのサンドイッチを

2020/02/13

25年ぶりに食べる
お店の外観はよく覚えていないけれど
木の座席とテーブルは変わっていなかった
目を閉じると25年前の自分に会いそうな
春のような冬の日

2019/01/28

昨年末から
薪ストーブの生活を始めた
炎を見ていると
自分には超えられない
何かが存在していることを
ああ、昔はみんな知っていたのだろうと
不思議な気持ちになる

こどもの日に

2018/05/05

現実のなかの虚構、虚構の中の現実
縦横無尽に世界をモンタージュする
レディープレーヤー1
物語のタペストリーを引き破って
立ち現れる強大な物語に揺さぶられる
アベンジャーズインフィニティーウォー
どちらからもそれぞれに
大きなものを叩きつけられた

炉端

2018/02/25

声にも立ち振る舞いにも年季が宿るマスターは
初めて訪れてから20年を超えた今でも
同じような調子で料理を勧める

雰囲気や料理もよいけれど
この店はお客が面白い

あんなに笑っていたのに
何が面白かったのか思い出せない帰り道

苗場

2018/02/10

リフトに並ぶ人の列を見て
まるでバブルの頃みたいだと思う
それは泡のように消えたけれど
振り返れる瞬間があることを
幸せに感じる

そして長い時代を経て
今も聞こえてくる音

降る雪はいつか溶けて消えるけれど
つかの間永遠を閉じ込めていられる
氷点下の世界

初詣

2018/01/01

自分の足跡をたどる
独り静かな
初詣の帰り道