The newborn
2001/11/10
話した言葉でも、文章でも、料理でも、作品でも
自分の手を離れてしまったら、もう自分のもとには取り戻せない
それはもう自分のものですらない
かつてあった自分と自分の発した「もの」との関係は終わってしまうのだ。
そして「他人」というものが存在して成り立つ新しい関係がはじまる。
他にできること
2001/11/09
世の中には、どうにもならないことがある。
そんなことはあたりまえなのだけれど、
でも、そんなどうにもならないことがとても悲しくなることがある。
もちろん、悲しんでどうにかなるわけではないのだけれど、
そこで、悲しむ以外になにもできないと思ってしまうのはとてもつらいことだ。
ちらり
2001/11/08
街路樹が黄色く色づいているのをみたり。
商店街の店先に並んでいる、りんごや栗をみたり。
今日は、雲のすきまにちらりと富士山が見えました。
白く雪をかぶっていました。
7-05-05
2001/11/07
7年で、5度目の帰国、今日が5日目の日本。
帰国して、新しいことをみつけても、「まあどうでもいいか」なんて思うことが多い。
日本がどんどん遠くなっていく気がするのだけれど、
そのかわりに近くなってくるものはなんだろう。
今日は木枯らし一号が吹いたと、テレビで発表されていました。
モンスーンの国より
2001/11/06
久しぶりの日本よりお送りしているcontact of the dayです。
ドイツを旅行していて、ここに載せたいなと思うことはたくさんあったのだけれど、
こんな時こそ、何でも無い普通のcontactにしたくなってしまう。
ま、そのうち、思い出していつか載せることもあるかも知れません。
帰国3日目、僕の目にはまだ、日本が外国に映っています。
ヨルダン印、手造りオリ−ブ油
2001/11/05
大家さんのアハマドが、オリーブ油を分けてくれた。
おばあちゃん家の庭で10月に収穫したばかりのオリーブでつくった手造り品。
アラブ人は、オリーブ油を料理はもちろん、化粧や薬、なんにでも使う。
でも、もらったオリーブ油は売ってるものとは全然違う。
部屋の香水に使いたくなるくらいに、いい香りを放っている。
ドレッシングにしてみようか? ふつうの使い方ではもったいないよなぁ。
猫に訊く、人に訊く
2001/11/04
ベルリンで動物園に行った。
園内を歩いていて前の日に見た夢を思い出した。
少し長くなりますが、、、
夢の中で、僕には猫の言葉を話せる友達がいた。
彼(?彼女)は見た目は人間なのだけれど、実は猫なので、
猫語が話せるし、猫のことは何でもわかるのだ。
友達は「猫の言葉がわかっても、必ずしもいいことばかりでは無い」
というようなことをよく云っていた。
僕はそんな時「人間の言葉がみんな猫にわかっても困る」
というようなことを云っていた。
ある時僕は、猫が人間をどう思っているかについて
今までその友達に一度も聞いたことがなかったことに気がついた。
友達なのに、そんなことをお互いに話さなかったのはとても不思議だった。
そして僕は友達に、猫が日頃思っていることや、
人間や世界のことをどう考えているかについて、インタビューして、
それを本にして出版しようと考えた。
ついでに猫から、人間に聞きたいことも訊ねてもらって、それも掲載する。
タイトルは「猫に訊く、人に訊く」
これは売れるにちがいないと、僕は嬉しくなっているのだった。
Deja vu (デジャ ヴュ)
2001/11/02
今夜の飛行機でフランクフルトから成田に向かいます。
実はこの文もまだ10日程前のジョルダンで書いていますが
それでも急に日本が近づいてきた気がして、不思議です。
翻弄されないために
2001/11/01
なにが確実に起こりうることで、なにがそうでないのか、
なにが確実に行うべきことで、なにがそうでないのか
どの確率に、自分はヤマをはるか、そこでハラをくくってしまえば
以外と落ち着けるものだ。
ヤマがはずれた時は、そのときに考え直そう。
無限にある可能性の組み合わせに、翻弄されてばかりでは、
自分で未来をつくれないと思う。