語りにくいこと
2003/04/08
ソ連の解体も、ベルリンの壁の崩壊も
自分には遠い外国の話でした。
けれども、今回は、自分は隣の国でそれを経験している。
これは何が起こっているのか、どういうことなのか
最近、ますます何も言えなくなって来たような気がするけれど
語りやすいことだけを、語らずに
語りにくいことこそを、語らなければいけない時もあるのだと思う。
あたりまえ
2003/04/07
あたりまえのことが
あたりまえでない状況を
あたりまえな状況にいる人が
想像するのは難しい。
それを、あたりまえのように、忘れてしまうのが
とても恐ろしい。
記事
2003/04/06
言葉というのは難しい、
何かを伝えるということは難しい
何が起こっているのかをちゃんと知りたい人と
何が起こっているのかをちゃんと伝えたい人が
うまくつながることができればいいのになと、思った。
「independent」誌のサイトで、「Robert Fisk」の記事を読んで
再びあの荒れ野に戻ってしまうとしても
2003/04/05
今年の春は、去年に比べると、草の丈が
ずいぶん長いような気がします。
みずみずしい新緑の草原で、黙々と草を食む、羊や山羊も
ずいぶんうれしいだろうな
命の対照を今までになく強く感じる春です。
春の花
2003/04/04
桜のような花があちこちに咲いています。
桃や、すももやアーモンドの木が花をつけているのです。
桜ほど沢山の花は咲きませんが
しっかりと目で、春を感じられます。空は、白く花曇り、気温は25度を越えました。
頭に浮かぶ
2003/04/03
イラクには行ったことはないけれど、
イラクの人と、ご飯を食べたり、映画を見たり、
一緒に仕事をしたりしたことがある。
だから、イラク、バグダット、という言葉を聞くと
まっさきにその人たちの顔が、頭に浮かぶのだ。
今日から春
2003/04/02
ジョルダンは、今日から春、と言い切れるぐらい
ぽかぽかと暖かくなりました。
夜もそれほど寒くはありません。
冬には沢山、雨や雪が降ったので
今年はとても良い春になりそうです。
荒れ野も緑の絨毯に変わり、生命力に溢れています。
レンズ
2003/04/01
悲しみも、憎しみも、恐れも、
もう想像できないほどの過酷な状況が
現場では起こっているのに違いない。
そんな場に、人の心が耐えられるのだろうか。
カメラのレンズは、目のかわりに、遠くにあるものを映し出す
けれど、遠くにある心を、映しはしない。
ブッシュによろしく
2003/03/31
「ブッシュによろしく」と声をかけられた。
いつもの洗車場、ほとんどがエジプトからの出稼ぎ労働者。
4、5人で一台の車を洗って、掃除機をかけて、乾拭きして、
450円でぴかぴかにしてくれる。
なじみの顔ばかり、いつもの挨拶、けれどその一言で、
急に突き放された気持ちがした。
僕の生まれた国は、アメリカをはっきりと支持しているのだ。
観測者
2003/03/30
イギリスの、Observer誌のWebサイトがとても興味深い。
戦争関連の記事を拾い読みしているのだけれど
写真は一枚も掲載されてない。
文章を読みながら、ゆっくりと自分の頭でいろいろと考える
映像ばかりが溢れる中で、忘れていた頭の使い方を思い出した。