スクラッチ
2010/08/11
まもなく始まる今年の夏休みを前にして
このページ、contact of the dayの
投稿プログラムがほぼ完成した
自分にとって必要最低限の機能だけなので
ずいぶんとあっさりしたシステムだ
プログラマーではないので
時間もかかるし、エラーも多いけれど
Webという巨大なリファレンスのおかげで
なんとか作ることができた
こうやってスクラッチで作ったというのは
インターネットもWebもなかった頃
1990年代にSE/30で夢中になっていた
HyperCard、HyperTalk以来
懐かしくもあり、楽しい時間だった
過去の経験を
新しい技術でなぞっていきながら
何かを自分の手で作るということができて
とても嬉しかった
旅と呼ぶもの呼ばないもの
2010/08/10
何度も何度も
同じ場所を訪れる
それはもう旅とは
呼ばないのだろうか
けれど何度訪れても
新しいものに出会えるのなら
やはりそれは旅なのだろう
そしてこれからも
二度と戻らない瞬間に会うために
何度も何度も
足を運ぶのだろう
まあまあ
2010/08/09
湿度は70%ぐらい、気温は32度くらい
これは日本の夏とほぼ同じだ
ベタベタとした蒸し暑さに
生まれ育った国を思い出す
けれど今年の日本は猛暑だということなので
今ならパキスタンの方が過ごしやすいかもしれない
数ある先進国の中で比べても
日本の気候は決してすごしやすいとは言えない
数ある途上国の中で比べると
まあまあの過ごしやすさかもしれない
イタリアン
2010/08/08
夏のうちに作りたかった
ガスパッチョを前の晩に作って
サーモンのマリネと一緒に冷蔵庫で冷やす
庭のバジルを摘んでもらって
バッファローモッアレラでカプレーゼ
メインはきのことチーズのリゾット
今日の気候は涼しめで、冷房もかけない
夏が終わりかけているのを感じながら
イタリアンな昼飯会
ジレンマ
2010/08/07
ギプスをして
松葉杖でいろんなところに行っていた時は
ドアを開けてもらえたり
順番を先に譲ってもらえたり
椅子を出してきて座らせてもらえたり
セキュリティーのボディーチェックがフリーだったり
いいのか?という疑問はあるものの
いろいろと優遇してもらえた
ギプスが外れて
松葉杖なしでも歩けるようになって
それでも足は自由に動かないので
左足を引きずりながら歩いているのだが
これまでの優遇は全く無くなった
松葉杖の時は
「そんな優遇してもらうことはないのに」と感じ
足を引きずり歩く今は
「もうすこし優遇してくれてもいいのに」と感じる
その中間というのはあまりないような気がして
不思議な気持ちになった
このいびつさ
2010/08/06
アメダスも、雨雲レーダーも、静止気象衛星もない
大雨注意報とか洪水警報とかそんな仕組みもない
地方ではテレビを持っていない家庭だって多いし
防災無線なんてものもない
空から降ってくる雨粒には違いがないのに
僕は首都のイスラマバードにいて、光ファイバー回線で
インターネットに接続してこれを書いている
出来損ないのロボット バージョン2
2010/08/05
ギプスが外れるということは
普通に歩けるようになるということではなくて
それまで足首を固定して守っていた
装具がなくなって
身体の一部がまだ不完全な機能のままで
むき出しになるということなのだ
それはけっこう不安なことだ
それでも
ちょっと変わり果てた姿ではあるけれど
久しぶりに自分の生の足に触れることは
嬉しいのだった
平等について
2010/08/04
ちょっとした順番を先に回してもらって
嬉しくない人はいないだろう
そのせいで順番が後に回ってしまった人の
心持ちまで想像出来る人は少ないだろう
既得権益という言葉があるけれど
「他人よりも得をした」ことが
どんなにささやかでも喜びである以上は
平等というのはなかなか育たないように思う
多くの人はきっと
平等になりたいのではなくて
得をしたいのだから
「他人を赦す」ことが
「得をする喜び」以上の大きな喜びに
ならなくてはいけないのだから
病院で1時間半、待たされながら考えたこと
開放と束縛
2010/08/03
何かから開放されると
新しい何かによる束縛が
始まるような気がする
そうやって
幻想のような自由を求めて
幾度の開放を経ながら
幾度の束縛を渡り歩いている
明日は
アキレス腱断裂から86日目
ようやくギプスが外れる日
変わり目
2010/08/02
湿気はかなりあるのだが
ようやく気温も下がってきて
夜には30度を切るようになってきたので
寝るときにエアコンをつけなくても良くなった
クーラーを切ると暑いのだけれど
身体への負担は結局減るような気がする
不思議だ
それでも天井の扇風機は
びゅんびゅんと廻していて
40度超えの日々を、ずいぶん
前のことのように思い出しながら
ここにはここの
季節の移り方が
あるのだなと感じている