「contact me ギャラリー」、今回は、道の写真です。

砂、雪、アスファルト、いろんな道、あらためて感じましたが、「道」は絵になるなあ、、。

最初の写真は1999年夏のシリア、トルコ国境近くです。皆既日食の一ヶ月前、場所の下見にいった時のものです。遠くに見える山はトルコ領。道をまっすぐ進むと、皆既日食を見た「アインディワール」に到着します。その先にはチグリス川が横たわり、道はありません。道がそこで終わっているのを見た時は感慨深いものがありました。「果て」に着いたような感覚がしたのです。

赤い砂の砂漠、ワジラムにも、ベドウィンたちが車で行き交う道がちゃんとあります。轍こそが大切な道しるべです。昔は車の轍のかわりにラクダの足跡がずっと続いていたのでしょうか。

オーロラを見に行ったスエウェーデン北部、アビスコでは昼間にクロスカントリースキーを楽しみました。誰もいない極寒の原野の中を、雪をきしきし踏み締める音だけをたてながら歩くのは、とーーーーーっても気持ちいいです。自然の厳しさ、人間の小ささを感じ、どちらも人が生きるには厳しい環境という点では、実は砂漠ととても似ているのです。
昼間でも、気温はマイナス10度ぐらいでしたから、もちろん一般道もかちかちに凍っています。そんな環境での運転は初めてだったので、緊張しましたが、風景は素晴らしくて、運転手はちょっと損だなと思いました。左の真っ白な平原は湖、遠くに見える山のカールが夕陽に映えてとてもきれいでした。

最後の2枚は昨年の冬にドイツで撮ったものです。道の脇に車を止め、ボンネットにカメラを置いて、セルフタイマーで8秒ぐらいのシャッターを切りました。向こうに見える壁は、「ベルリンの壁」です。歴史の一部となってしまったかのようにじっと動かない壁と、その前を通り過ぎる車が不思議なコントラストでした。

そして有名なアウトバーン、VWPoloを借りて、130km/hぐらいで走っていても、隣をBMWやらメルセデスやらがぎゅいんぎゅいんと追いこして行く、すごい道です。路面は見事にフラットで、まるで飛んでるよう、快適な高速道でした。

© 2001 JORDAN-JAPAN ASTRONOMY CLUB / JORUTEN

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