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みなさんは宇宙人について考えたことがありますか? いる? いない? その時に頭に思い浮かぶ宇宙人とはどんな姿でしょうか。 耳がとがっていますか?手足が細く頭が大きいですか、、

宇宙「人」と言うときにはやはり私たち人間に近いものを想定しているのでしょう、数あるSFが提示してきた宇宙人のイメージというものが漠然と想像されます。地球外生命体というと、もう少し客観的で、現実的な感じはしますが、イメージは沸きにくいかもしれません。

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地球とは別の場所にいる何かしらの生物は、いろんな意味できっとわたしたちの想像をはるかに上回っているに違いないと考えます。いろんな意味と云ったのは、見た目だけではなくて、考え方、世界の知覚の仕方、意志の表示の方法、生きていくための方法、あるいは生と死の概念そのもの、他にもあげていくときりがありません。そこには私たちが世界を認識しているやりかた、自己と他を認識するやり方がそういう生物と共有可能であるかどうかという問題があります。

そういうことを考えていくと、地球外生命体と接触するということは、単に科学の領域だけではない、いろいろな意味を持ってくるのではないでしょうか。逆にいうと今現在、私たち自身の中に地球外生命体と接触する準備が果たして出来ているといえるのでしょうか。

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地球上には数え切れないほどの生命が溢れていますが、わたしたち人間が「接触」しているといえる生命はどれほどあるのでしょうか。そもそも「接触」とは何でしょう。

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「ウチュウカラノツカイ」のことを考えることは私たち自身のことを考えることに他なりません。差異の認識は自分自身の認識が前提にあって初めて成り立つのです。恋人に自分の家族を紹介するように、外国人に自分の国のことを紹介するように、「ウチュウカラノツカイ」に地球のことを紹介することが人間に出来るでしょうか。インターネットや携帯電話のように、コミュニケーションの方法はどんどんと進んでいきますが、そこではよりよい中身が交わされているのでしょうか。人間同士でさえ、デイスコミュニケーションに苦労しているというのに、「ウチュウカラノツカイ」と交わすべき中身を我々は持ち合わせているのでしょうか。われわれのことを「知りたい」という「ウチュウカラノツカイ」に用意できるのは「私たちはほんのこれだけしか自分達のことをわかっていないのです」という答えかも知れません。

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